高校時代、私はいじめが原因で中退しました
あの頃の私は、毎日が苦しくて仕方ありませんでした。
教室の空気、無視されること、目をそらされること…
ただそこにいるだけで、「自分は必要とされていない」と思い知らされる日々。
朝起きるたびに、「今日も生きていなきゃいけないの?」と心がつぶれそうでした。
高校を中退したとき、「私の人生はもう終わった」と本気で思いました。
でもある日、ふと心の奥で声がしました
どん底の中にいると、自分のことなんて何も見えなくなります。
なぜかふと、心の奥で小さな声がしたんです。
「このままじゃ、悔しくない?」
涙が出ました。
私、まだ…生きたかったんだ。
誰にも気づいてもらえなかったけど、本当は助けてほしかったし、笑いたかった。
「このまま終わりたくない」
そう思えたことが、私の小さな一歩でした。
もう一度、やり直してみようと思った
私は、自分の“好き”にもう一度目を向けてみました。
手を動かすこと、針と糸、布に触れる時間――
静かな時間の中で、自分を感じられる手仕事が好きだったんです。
だから、家政科のある高校に入り直すことを選びました。
そこでは、本気で向き合ってくれる先生がいて、心から安心できる空間がありました。
「あなたはあなたのままで、大丈夫だよ」
その言葉が、どれだけ心に沁みたか、今でも覚えています。
今、同じように苦しんでいるあなたへ
もしいま、あの頃の私のように、
「ここにいていいのかわからない」
「この世界がつらくて仕方ない」
そんなふうに思っている人がいたら、伝えたいです。
あなたが苦しんでいる場所が、あなたのすべてではありません。
そこがあなたの居場所じゃないだけ。
あなたにぴったりの場所は、必ずあります。
それを見つけるのは、あなた自身。
でも、あなたなら、きっと見つけられると思うんです。
だから、どうか、あきらめないで。
何も特別なことはしていないけれど、
小さな選択を重ねてきた先に、「今の私」がいます。
もし、どこかでこの言葉が、今のあなたの心にそっと寄り添うことができたなら、うれしいです。