人生には、思いがけない出来事が重なる瞬間があります。それはまるで嵐の中を歩くような、不安や戸惑いの連続です。それでも、「なんとかなる」と信じて一歩ずつ前に進むことで、予想外の明るい未来が待っている――そんなことを実感した出来事がありました。
夫の手術と私の出産が重なって…
下の子の誕生を心待ちにしていた矢先、夫が「頸椎狭窄症」と診断されました。手術が必要で、その日程は私の出産予定日とほぼ同じタイミングに重なりました。喜びと不安が入り混じる中、とにかく乗り切ろうと決めた私たち。
まずは、夫の手術が無事に終わることを祈り、全力でサポートしました。そして、夫の手術は無事成功!ホッとしたのも束の間、次は私自身の大仕事が待っています。帝王切開での出産を控え、病院へ向かう準備を進めながら、「一人で本当に大丈夫だろうか?」と不安に思う瞬間もありました。それでも、「なんとかなる」という思いが、不思議と私を前向きにしてくれたのです。
上の子とのお別れ、そして成長の瞬間
出産前、上の子を実家の両親に預けることになりました。10日間ほどの長いお別れは初めての経験。小さな3歳の子にとっても、不安な時間だったに違いありません。
別れの前、上の子は時折不安そうな表情を見せながらも、ぎゅっと私の手を握りしめてきました。まだ言葉数は少なくても、その仕草ひとつひとつから信頼と愛情が伝わり、「私も頑張らなきゃ」と自然と背筋が伸びる思いでした。
キャリーケースとともに出発
いよいよ入院当日。キャリーケースを引きながら一人で病院へ向かう道のりは、今でも鮮明に覚えています。一人で向かうのは初めての経験で、心細さもありましたが、「きっと大丈夫」と自分を信じる気持ちを忘れないようにしました。
予定通り手術が進み、元気な赤ちゃんが無事に誕生!看護師さんたちの温かな励ましとサポートに支えられ、新しい命を迎える喜びを心からかみしめました。
不安を乗り越えたその先に
振り返れば、不安が重なり合った日々でした。それでも、「なんとかなる」と信じ、一歩ずつ進むことで、家族みんなで乗り越えることができました。
夫も術後は順調に回復し、元気いっぱいの下の子と、少しずつお兄さんらしく成長していく上の子。その光景は、あの困難な時期を乗り越えたからこそ見ることができるものでした。そして家族の絆がさらに強く深まったことを実感します。
「なんとかなる」の力
この経験を通して、「なんとかなる」と信じる力の大切さを改めて感じました。その思いが、不安な状況でも前向きに一歩を踏み出す勇気を与えてくれたのです。
どんな困難も、乗り越えた先には必ず成長と新しい喜びが待っています。この経験を胸に、これからも家族とともに笑顔で歩んでいきたいと思います。