今日は、上の子が自閉症スペクトラムと診断された後、療育に追われた日々についてお話ししようと思います。
衝撃と安堵の診断
上の子が自閉症スペクトラムと診断された時のこと。私の中では衝撃と安堵が入り混じった感情が湧き上がりました。
衝撃は、「これからどうなるんだろう」という漠然とした不安。そして安堵は、「今までの違和感や悩みにはちゃんと名前があったんだ」と気づけたこと。
でも、その安堵は長く続きませんでした。「何とかしなくちゃ」という焦りが、すぐに私を駆り立てました。
療育漬けの日々がスタート
診断後は、とにかく情報を集めました。療育に関することなら何でも。「○○の施設ではこんなスキルが学べる」「△△の教室ではこのアプローチが良い」と聞けば、すぐに申し込み。次から次へとスケジュールを詰め込んでいきました。
例えば、往復1時間の距離を毎日のように車で移動するのは当たり前。毎日予定を詰め込み、日曜日以外はどこかしらの療育施設に通っていました。
その頃の生活は、まさに療育漬けでした。
疲弊する親心
正直に言うと、あの頃の私はとにかく必死でした。
「少しでも良い環境を」「成長の助けになるなら」と全力で動いていましたが、体力的にも精神的にも余裕はありませんでした。
毎日の送り迎え、スケジュール管理、療育の進捗確認に加えて、家事や育児も通常通りこなさなければならない。いつも「これで十分なのか」「もっと頑張ればもっと良くなるのでは」と自分を追い込んでいました。
今振り返って思うこと
あの頃の経験を振り返ると、「頑張ること」ももちろん大切ですが、親自身が無理をしないことがもっと大切だと思うようになりました。
療育を通じて得られるものはたくさんありましたが、それと同時に、日常生活の中でできる小さな支援もまた重要だと気づかされました。
もし、あの頃の私に声をかけるなら、こう伝えたいです。
「大丈夫。あなたのペースで進んでいいよ。子どもにとって一番大切なのは、あなたの愛情だから」と。
最後に
療育に取り組む親御さんの努力は、本当に素晴らしいものです。でも、自分を労わることも忘れないでくださいね。親が元気でいることは、子どもの成長にとっても大切なことです。
一歩ずつ、無理のないペースで進んでいけるよう応援しています。