糖尿病と“無意識の食べたい病”──見えない病と向き合う日々

子育て・家族生活

うちの主人は糖尿病です。
診断を受けたときは、「ちゃんと気をつけないといけないね」と話し合いました。けれど、現実はそんなに簡単ではありません。

人間って、ほんとうに“無意識”に何かを口に入れてしまうんだな、と日々実感します。
冷蔵庫を開けて、何となく何かを探してしまう。お菓子があれば、つい手が伸びる。
それが習慣になってしまっているんですね。

見ているこちらは「やめておこうね」と思っても、本人にとっては“癖”のようなもので。
怖いのは、それが無意識のうちに、じわじわと体を蝕んでいくこと。
病気が見えない分、意識も薄れてしまう。その怖さを、そばで見ているからこそ強く感じます。

だから最近は、できるだけ「話す」ことを意識しています。
「何か食べたいなぁ」という気配を感じたら、少しだけ会話に誘ってみる。
今日の空の話でも、テレビの話でもいい。ただ、口に入れることから意識を“ちょっと横にずらす”。

もちろん、完璧にはできません。人間だもの。
でも、“食べないようにする”という我慢の連続じゃなくて、“別のことで満たす”という方向に持っていけたら、心も体も少しだけ軽くなる気がしています。

糖尿病は、目に見えないからこそ怖い病気です。
けれど、その見えない不安と向き合う方法も、きっと“見えないやさしさ”の中にあるのかもしれません。

同じように誰かの健康を支えている方、ひとりで抱え込まずに、ぜひ話してくださいね。
私も、今日もまた、小さな声かけを大事にしていきたいと思います。

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