引きこもりから抜け出す一歩――母の言葉がくれた希望

子育て・家族生活

未来が見えず、立ち止まっていた日々

私は長い間、引きこもりの生活を送っていました。
毎日がただ過ぎていくだけで、何のために生きているのかもわからず、不安と恐怖の中にいました。
家から一歩も出られず、部屋からも出られず、ただ時間だけが流れていく。

「このままずっと変わらないのではないか?」
「自分の人生はこのまま終わってしまうのではないか?」

そんな思いが頭の中をぐるぐると巡り、どうしていいのかわからなくなっていました。


母の言葉がくれた勇気

そんなとき、母が私にかけてくれた言葉がありました。

「すべての人が敵になっても、私はあなたの味方だから。何でもいいから、一歩でも前に進んでみて。」

その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていたものがふっと緩みました。
「自分はひとりじゃないんだ」と思えたことで、心の奥に小さな希望の光が灯った気がしました。

「このままじゃだめだ。」
そう思いながらも、何をすればいいのかはわからなかった。
でも、「何でもいいから、一歩でも」と言ってくれた母の言葉に支えられ、私はほんの小さな一歩を踏み出すことにしました。


生活を見直し、少しずつ前へ

まず私は、祖母の家で暮らすことを決めました。
環境を変えることで、少しでも前に進めるのではないかと思ったのです。

祖母の家では、規則正しい生活をすることを心がけました。
決まった時間に起きて、朝日を浴び、食事をとる。たったそれだけのことでも、私の心と体は少しずつ整っていきました。

そして、「もう一度学校に行こう」と決意しました。
外に出るのは怖かったし、人と話すのも不安でした。
でも、一歩踏み出せたことで、「次の一歩も踏み出せるかもしれない」と思えるようになっていました。


小さな一歩が未来につながる

振り返ると、あのとき母の言葉がなければ、私はまだ暗闇の中で立ち止まっていたかもしれません。
「何でもいいから、一歩でも前に進んでみて。」
その言葉が、私の背中をそっと押してくれました。

引きこもりから抜け出すことは、決して簡単なことではありません。
でも、大切なのは「少しでも前に進もうとする気持ち」。
小さな一歩でも、未来につながる大きな一歩になることを、私は実感しました。

もし今、同じように悩んでいる人がいたら伝えたい。
「あなたには味方がいる。だから、どんなに小さくてもいいから、一歩踏み出してみて。」

その一歩が、きっとあなたを変えるはずです。


最後に

私はまだ道の途中ですが、以前よりずっと前向きになれました。
これからも、自分のペースで一歩ずつ進んでいこうと思います。

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