年齢を重ねた猫や病気の猫との暮らしは、大変なこともありますが、その分たくさんの愛情を注ぎ、特別な時間を過ごせる貴重な機会でもあります。今回は、私自身の経験をもとに、シニア猫や介護が必要な猫と快適に暮らすためのヒントをご紹介します。
① 猫の体調の変化を観察する
高齢猫や病気の猫は、少しの変化が体調の悪化につながることがあります。
そのため、 日々の様子をしっかり観察すること が大切です。
- 食欲の変化：ごはんを食べる量が減ったり、好きだったものを食べなくなったりしていませんか？
- 歩き方や姿勢：足元がふらついたり、関節の痛みで動きが鈍くなったりしていませんか？
- トイレの様子：おしっこの量が増えた・減った、トイレの回数が変わったなど、排泄の変化も重要なサインです。
小さな変化も見逃さず、気になることがあれば獣医師に相談しましょう。
② 生活環境を整える
シニア猫や介護が必要な猫が快適に暮らせるよう、 環境を整えること も大切です。
✅ 床にカーペットやマットを敷く
滑りやすいフローリングは、足腰に負担がかかります。転倒を防ぐために、ラグやジョイントマットを敷いてあげるのがおすすめです。
✅ 段差を減らす
高いところに登れなくなったり、ジャンプが難しくなったりするため、ステップやスロープを用意してあげると安心です。
✅ 暖かく過ごせる場所を確保
高齢猫は体温調節が苦手になるため、冬はペットヒーターやふわふわのベッドを用意すると快適に過ごせます。
✅ サポートベッドの活用
寝たきりの猫や自力で動きにくい猫には、 囲いのついたサポートベッド がおすすめです。私も、愛猫のために 高さ10〜15cmの囲いがついたベッド を試作中です。ベッドから落ちるのを防ぎつつ、簡単に組み立てられる仕様にすることで、飼い主さんも扱いやすくなります。
③ 介護の負担を軽減する工夫
介護が必要な猫と暮らす中で、 飼い主さんの負担を減らす工夫 も大切です。
🔹 食事サポート
寝たきりの猫には、 体を支えながら食べさせる 必要があります。お皿の高さを調整できるフードボウルを使うと、食べやすくなります。
🔹 トイレの工夫
オムツを使う場合は、 サイズ選び が重要です。猫用オムツが合わない場合は、小型犬用を試してみるのも◎。また、お尻を清潔に保つために ウェットシートで優しく拭く習慣 をつけると、皮膚トラブルを防げます。
🔹 移動サポート
後ろ足が動かなくなった場合、 タオルやスリングを使って支えながら移動 することで、猫の負担を減らせます。
④ 心のケアも大切に
シニア猫や病気の猫は、 不安やストレスを感じやすくなる ことがあります。
💗 たくさん話しかける
「大丈夫だよ」「がんばってるね」と声をかけてあげるだけでも、猫は安心します。
💗 スキンシップを大切に
優しく撫でたり、ブラッシングをしてあげると、リラックスできます。
💗 飼い主さん自身も無理をしない
介護は大変なことも多いですが、 一人で抱え込まないこと が大切です。家族や獣医さんと相談しながら、無理なく続けていきましょう。
まとめ
高齢猫や病気の猫との暮らしは、 「大変」なだけでなく「愛おしい時間」 でもあります。ちょっとした工夫で、猫が快適に過ごせるようになりますので、できることから試してみてくださいね。
私も 愛猫のための介護用品 を試作しながら、よりよいケア方法を探っています。同じようにシニア猫や病気の猫と暮らす方の参考になれば嬉しいです！
