子どもの不登校、悩んでいるのは誰?— 親の気持ちと子どもの気持ちの違い

子育て・家族生活


「なんで学校に行けないの?」
「行ってくれれば、このモヤモヤがなくなるのに……」
私も、そんなふうに悩んだことがあります。
でも、あるとき気づいたんです。
「もし無理やり学校に行かせたら、私の悩みは解決するかもしれない。でも、子どもの問題は解決しない。」

学校に行くことがゴールじゃない

たとえば、庭に植えた花が元気がなくて枯れかけているとき、ただ水を与えても、根本的な原因が解決されない限り、花は元気を取り戻しません。もしかしたら、土の栄養が足りていないか、病気にかかっているかもしれませんよね。だから、水だけでは解決しないのです。花が元気を取り戻すためには、土を変えたり、病気を取り除いたりと、根本的なケアが必要です。

子どもが学校に行かないことも、ただ「行きなさい」と言うだけではなく、その背後にある理由や悩みを理解してケアすることが大切だと感じます。表面的な行動だけでなく、心のケアこそが本当の解決に繋がるんですよね。

長い人生、学校に行くことだけがすべてじゃない

私たち大人から見ると、学校は「行くのが当たり前」に思えるかもしれません。
でも、子どもにとっては、学校がすべてじゃないんですよね。
長い人生を考えたら、ほんの数年間、学校に行けない時期があったとしても、それは人生のすべてではない。

✅ 友だちとの関係がうまくいかなくて、心を守るために休む
✅ 先生やクラスの雰囲気に馴染めなくて、違う環境を探す
✅ 勉強についていけなくて、ちょっとペースを落としてみる

どれも、「この先、自分らしく生きるための時間」になるはず。
だから、「学校に行く or 行かない」だけにとらわれず、
「この子が、この先の人生を元気に歩んでいけるために、今できることは何か?」を考えていきたいなと思います。

本当に大切なのは、「子どもの心が元気でいられること」

学校に行くかどうかより、もっと大切なことがあると思うんです。
それは、「この子が心地よく生きられること」。
学校に行くことだけが正解じゃない。
学校以外にも、学ぶ場所はあるし、人生の道はひとつじゃない。

もし学校に行くのが難しいなら、
「今はどうすれば気持ちがラクになるかな?」って、一緒に考えてみよう。
「大丈夫、どんな道を選んでも、未来はちゃんと続いているよ。」
そう伝えながら、焦らず、ゆっくり、一歩ずつ進んでいこう。

タイトルとURLをコピーしました